わさびの休み

海だったり山だったり、その他色々書こう!と思っています

2021-01-01から1年間の記事一覧

お正月のこんにゃく

新年は父の実家で迎えることが多い。しかし最近はコロナの影響で行けていない。 僕の家では基本的に大晦日はガキ使を見ている。つまり、ガキ使を見たまま年を越すことになる。 ガキ使が終わったあと、家族総出で神社に向かう。 僕の父の実家は、とある離島だ…

雪が積もった! 

「大人と子供の境界線はどこなの?」 こんな難題を突き付けられたとき、なんと答えればいいのだろうか。 責任を負えるかどうかじゃないのかい? と誰かが言っていたり言っていなかったりしたような気がする。 しかし、そんなフワフワした答えでいいのだろう…

会社に行くだけでもう立派

仕事に行くだけでも偉いと思う。 朝、時間通りに起きるのがどれだけ難しいことか。 目覚ましを止めたあとにやって来る二度寝の誘惑にも負けず、きちんと起きるのだから偉すぎる。 ふかふかの布団を蹴飛ばし、全エネルギーを腹筋に集中させて体を起こす。これ…

初めてのシャコ

シャコとは一体なんなのか? この疑問はいまだに解決していない。 僕が初めてシャコを食べたのは、愛知県知多半島の先っぽにある『まるは食堂』という海鮮料理屋だ。 まるは食堂は愛知県ではなかなかの知名度を誇る。なんでもエビフライが大きくて有名らしい…

サインは誰が書いたものか分かるように書こうと思う

JR東海には『青空フリーきっぷ』というお得な切符がある。雰囲気としては青春18きっぷと似ているかもしれない。 土曜・休日及び年末年始(12月30日~1月3日)にフリー区間内の快速・普通列車の普通車自由席が乗り降り自由の1日フリーパスです。 https://r…

敦賀への旅 最終回

カウンター席からは、厨房で料理をする女将さんの後姿を見ることができる。さすがの手際の良さだ。 食欲を掻き立てる音が聞こえてくる。油の中できつね色に染まっていくカツの姿がまじまじと想像できた。 女将さんが揚がったカツを鍋からトレイに移す。その…

敦賀への旅③

怪しげなお店に入ると、カウンター席が10席ほどと、テーブル席が5席ほど並んでいた。先客のおじさんが一人、お店の女将さんと一緒にカウンターの上に設置されたテレビを見ていた。女将さんが僕の対応をしてくれた。その間に先客のおじさんが出て行った。なん…

敦賀への旅②

敦賀で腹が減った僕は昼食を求め、駅前の商店街まで戻った。 駅前の商店街は人の気配がほとんどなく、少し怖くなった。もしかしたら、僕が見落としただけで今日は平日なのでは? そんな不安がよぎり、スマホでカレンダーを確認したほどだ。 色々なお店が軒を…

敦賀への旅①

「そうだ! 日本海へ行こう!」そう思い立ったのは、秋の日曜日の午前のことだった。何もせずに休みが終わってしまうことを恐れたのだと思う。どこに行こうかとグーグルマップを見ていると、滋賀県に敦賀という街を見つけた。僕は学生時代に野球をやっていた…

能登半島の日本海

僕が初めて日本海を見たのは、22歳の初夏だった。 仕事が幾分ヒマだったのでまとめて有休を取り、石川県の能登に出かけた。能登の理由は森見登美彦さんの『恋文の技術』の聖地巡礼だ。 『恋文の技術』には、のと鉄道の駅名がよく出てきた。その中でも僕が一…

駐車場のクワガタ

会社の駐車場でクワガタと出会った。 仕事を終え駐車場をとぼとぼ歩いていると、僕の車の右側白線上にクワガタはいた。 僕の会社は山に囲まれたところにある。以前、パトカーが会社のそばの道に停まっていた。「何だろう」と覗くと、車に轢かれた大きなシカ…

小説との出会い

小説との出会い 僕は立派な大人に憧れていた。 何をもって立派なのか、ちゃんとした定義は無かった。だけど「立派な大人は本を読むモノだ!」という漠然とした考えがあった。 社会人一年生の僕は社会人にふさわしい本を求め、近所の本屋へ向かった。スーパー…