能登半島の日本海
僕が初めて日本海を見たのは、22歳の初夏だった。
仕事が幾分ヒマだったのでまとめて有休を取り、石川県の能登に出かけた。能登の理由は森見登美彦さんの『恋文の技術』の聖地巡礼だ。
『恋文の技術』には、のと鉄道の駅名がよく出てきた。その中でも僕が一番行ってみたいのは能登鹿島駅だ。
能登鹿島駅は桜が有名らしく、テレビでもたびたび紹介されている。しかし、僕が行ったときにはすでに葉桜だった。
僕は衝撃を受けた。僕の住む愛知県の海ではありえない青さが、どこまでも広がっている。
電車まで時間があった。「何か食べたい!」と思ったが、駅前には日本海しかないので、そのままボケーと海を眺めていた。
兼六園、金沢21世紀美術館にも行ったが、一番の思い出は『能登鹿島駅から見た日本海』だ。
石川県行ったことある? と聞かれたときは、「うん、海がめっちゃキレイだよね!」と答える所存だ。
能登はアニメ『花咲くいろは』のぼんぼり祭りをやっているので、そちらにも行ってみたい!