お正月のこんにゃく
新年は父の実家で迎えることが多い。しかし最近はコロナの影響で行けていない。
僕の家では基本的に大晦日はガキ使を見ている。つまり、ガキ使を見たまま年を越すことになる。
ガキ使が終わったあと、家族総出で神社に向かう。
僕の父の実家は、とある離島だ。
離島に神社は一つしかない。なので島中の人が神社に詰めかける。とはいっても、人口は500人程度なので大混雑するわけではない。
神社では甘酒が振る舞われる。そこで体を温めたあとにお賽銭を投じ、神様に挨拶をする。
神社の次はお寺に行く。お寺も島に一つしかない。神社でのお参りを済ました人は三々五々お寺に向かう。
お寺に着くと、そこでは三角のこんにゃくが振る舞われる。お寺の石段に座りこんにゃくを頬張る。これがとても熱い。
お寺からは海が見える。真夜中の海はまさしく漆黒だ。本島は観光地として栄えているためホテルがたくさんある。ホテルの部屋の電気はわりかし灯っていた。
こんにゃくを食べながらその光景を眺めていると、「年があけたんだな」と思う。